VS-000

VSシステムを使用すれば、最適なサスペンションジオメトリーを保ちつつ、かなり自由なステアリングデザインが行える。これにより乗車ポジションをコンセプト通りに設計する事はできるが、果たしてそんな乗車ポジションで、まともに走行する事ができるのか?まず無理であろう?でもやってみなければ分からない。じゃあ作ってしまえと、そこらへんに転がっていた端材とVSモンキー用のVSシステムを使用して簡単に作ったのがこの車両。

最初はふにゃふにゃフレームに、これでもかと地面すれすれに乗車してみたのだが、全然曲がらない。フラフラするし乗れたものじゃない。次に、ある程度フレームを補強した上で、もう少し高い位置に乗車してみた。すると、おっ!乗れるではないか!とは言っても普通のバイクの感覚で乗れるという訳ではない。しかし、このヒラヒラ感は何だ?こんなにヒラヒラとスラロームできるバイクには乗った事がない。まるで吊り下げ型のジェットコースターに乗ってるような感覚だ!しかしある程度のバンク角を超えると、急にリーンスピードが加速して簡単に転倒してしまう。何度か転倒しながらも、この独特の乗車感覚は捨てがたく、正式に製作してみる価値がある事を確認した。

注) VS-000は開発実験用に製作したものです。

VSシステムの採用に関してはPLAN THE ROOM:羽田氏の承諾及びアドバイスを受け、ムデルエンターテイメントが車両開発しました。